ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは、急性のウイルス性咽頭炎で乳幼児を中心に夏季に流行する夏風邪の代表疾患です。特に4歳以下の小児に多く、主に飛沫感染・経口感染(糞口感染)し、2~4日の潜伏期を経て突然の発熱とともにのどの奥に痛みを伴う水疱・潰瘍をきたします。重症化することは少なく、2~4日で症状は落ち着きますが、熱性けいれんやのどの痛みによる食欲不振・脱水症を起こすことがあります。また、まれに無菌性髄膜炎やウイルス性心筋炎などを合併することもあるので、頭痛・嘔吐や様子がおかしいといった症状がある場合は注意が必要です。
感染を予防するためには
治癒後も3~4週間は原因ウイルスが便中に排出され、感染しても発症しない例(不顕性感染)も多いため、感染者との接触を避けることは現実的に困難であり、特別な予防法はありません。手洗いを励行するとともに、集団生活ではタオルなどの共用は避けましょう。
その他
全道のヘルパンギーナ流行状況は、北海道感染症情報センターのホームページでご覧になれます。
(URL:http://www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/index.html)
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